目次
- プロジェクト概要:UAVとグリーンレーザーによる河川内の測量
- 課題:通常のドローン測量では対応できない河川内の地形測量
- 解決策:グリーンレーザー測量による高精度データ取得
- 今後の展望:安価な価格と高い精度の両立による費用対効果を目指します
1. プロジェクト概要:UAVとグリーンレーザーによる河川内の測量
株式会社川又感光社は、この度、大林組様が手掛ける「雄物川上流山田頭首工改築事業」において、グリーンレーザー計測測量業務を受注いたしました。
本事業では、通常のUAV測量では対応が困難な河川内の測量を、当社のグリーンレーザー測量技術を用いて実施し、高精度なデータ取得を実現しました。
項目 | 内容 |
---|---|
事業名 | 雄物川上流山田頭首工改築事業 |
発注元 | 大林組様 |
測量範囲 | 約18ha(全長0.6km、幅400m) |
採用技術 | ドローン搭載グリーンレーザー測量 |
目的 | 改築事業に必要な河川内の詳細な地形データ取得 |
2. 課題:通常のドローン測量では対応できない河川内の地形測量
雄物川上流山田頭首工改築事業の現場では、河川内の地形を詳細かつ正確に測量する必要がありました。しかし、通常のドローン写真測量やレーザー計測(赤)では、水面下や水際に茂る植物の影になる部分のデータ取得が困難です。
これらの課題に対し、グリーンレーザー測量が最も有効なソリューションとして採用されました。

横断図(赤色:地表 青色:水面 緑:植生)

3. 解決策:グリーンレーザー測量による高精度データ取得
当社のドローンエア測量は、グリーンレーザーという特殊な波長のレーザーを使用することで、通常のレーザー光が吸収されてしまう水面下や、河床の測量を可能にします。
具体的な作業は以下の手順で進行しました。
標定点の設置
測量の基準となる点を複数設置し、測量全体の精度を確保しました。
オルソ作成用写真撮影
現場全体の航空写真を撮影し、高解像度のオルソ画像を作成しました。
グリーンレーザー計測
ドローンに搭載したグリーンレーザー測量機で、河川内の水底や周辺の植生下を含む広範囲のデータを効率的に取得しました。
点群フィルタリング
取得した膨大な点群データから不要なノイズを除去し、改築事業に必要な高品質な地形データのみを抽出しました。
これらの作業により、従来の測量手法では得られなかった、河川内の詳細な三次元データ(点群データ)を短期間で取得することができました。
4. 今後の展望:安価な価格と高い精度の両立による費用対効果を目指します
今回の大林組様とのプロジェクトを通じて、当社のグリーンレーザー測量技術が、大規模な公共事業における課題解決に大きく貢献できました。
ご紹介してきた最新技術の導入によって、比較的安価な価格と精度の高い成果を両立し、抜群の費用対効果を実現しています。
ドローンエア測量は、今後も下請け専門のプロフェッショナルとして、測量コンサルタントや建設会社様が抱える多様なニーズに応え、事業の効率化と品質向上に貢献してまいります。